Woolpowerは1969年にスウェーデンで創業して以来、メリノウールウェアを通して製品の品質と誇りを持ち、関わる全ての人、動物を尊重し100年後も持続可能な社会を目指して快適であたたかなウェアを提供し続けています。
昨今、SDGsの12番目の目標でもある「エシカル消費」などの言葉もよく耳にするようになってきました。Woolpowerは、約50年前からずっと自社が生産する製品への責任、地球環境や社会問題に向き合ってきました。そのWoolpowerが目指すビジョンについてご紹介します。
「2つのあたたかさ」
Woolpowerが考えるビジョンに、2つの「あたたかさ」があります。
1つは「あたたかな」ウール製品を提供し続けることです。寒い季節にかかせないウール製品ですが、その寒さに耐え快適に過ごせる製品を作り続けるには、あくなき品質の追求が必要です。ウールパワーは創業して以来、低賃金の国に工場を移すこともせず、品質の誇りと責任のもとスウェーデン北部のエステルスンドで一貫してウェアを作り続け「あたたかな」ウール製品を送り出してい ます。
2つめの「あたたかさ」は、動物や環境、社会、従業員にとって「あたたかな」企業であることです。アパレルメーカーとして、適正な賃金と安定した雇用、そして従業員が楽しく過ごせる職場環境を目指しています。すべての人や動物が公平かつ平等に扱われることが重要だと考えています。
「作り手が見える」
Woolpowerの製品は、一人の熟練した縫製担当者が最初のステッチから最後のステッチまで責任を持って縫製します。これにより担当者は一着のウェアの全てを細部まで確認することができ、品質を保つことができます。そして、最後に自身の名前を記したタグを縫い付けます。これがウールパワーブランドの品質の証となっています。
「持続可能な社会を目指す」
環境への負荷をできるだけ少なくするために、常に持続可能な社会を念頭において活動をしています。製品も可能な限り長く使えるような品質を担保し、使い捨てで終わらせずに周囲のすべての人・ 動物、環境に責任と配慮を心がけています。
Woolpowerが使用している羊毛は、100%ミュールシングフリーウールです。アルゼンチン側のパタゴニアとウルグアイの放牧環境で育った100%ミュールシングフリーウール(※)の羊毛を利用しています。良い牧草で、良い環境で育ち、IWTO(国際羊毛繊維組織)の動物福祉の規定に準拠し適切な扱いを受けた羊たちです。
※ミュールシングフリーウールとは 羊の皮膚を切り落とすことを行っていないウールのことです。
害虫の寄生を防ぐために無麻酔で皮膚を切り落とすミュールシングという行為がありますが、動物愛護の観点で問題視されている行為です。そのためWoolpowerはミュールシングの原因となるハエがいないウルグアイやアルゼンチンの羊毛を利用しています。
また、衣服を製造すると生産過程でどうしても廃材などが出てしまいますが、それらの廃材も再利用しフェルト状に加工して新たな商品として無駄なく活用しています。廃材からは、あたたかみのあるフェルトインソールやシットパッドに生まれ変わっています。
「品質は世界最高水準」
Woolpowerは高品質で機能的かつ環境に配慮した世界最高水準の認証を受けた製品です。現在、 ISO 9001:2008及びISO 14001:2004の認証を取得しています。これらは、国際規格のマネジメント システムで、提供する製品の品質活動や環境活動を管理するための仕組みです。サービス品質を継続的に向上させていくこと、持続可能性の考えのもと環境リスク低減などの基準が定められ審査をし満たしている場合にのみ認証が許可されます。
また、ウールパワーの製品はOEKO-TEX®によるSTANDARD100に準拠して認定されています。あまり聞きなれないと思いますが、日本の安全基準をはるかに超える、350以上の有害な化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品にだけ与えられる世界最高水準の安全な繊維製品の証です。