ケリーケトルの仕組み

不思議な形状をしている「ケリーケトル」とは?

一見、ミルクポットにも見えてしまい何に使うモノか分かりにくい道具と思っている方も多いのでは?
実は”たった数分で”お湯を沸かすことができるアウトドアケトルです。
そのケリーケトルの仕組みについてご紹介します。

ケリーケトルの構造

ケリーケトルは、水を入れる本体部分と火をおこす土台部分(ファイヤーベース)の2つに分かれています。
ファイヤーベースに小枝や松ぼっくりを入れて火をつけたら、水を入れた本体部分を載せるだけでお湯が沸く仕組みになっています。

水を入れる本体部分が二重構造になっており、筒状の側面一体に水が入るイメージです。
この二重構造が、素早くお湯が沸く一番の理由なのです。

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素早くお湯が沸く理由とは?

なぜ、ケリーケトルは素早くお湯を沸かすことができるのか?

その理由は、「熱伝導」と「対流」の効率が良いからです。
ケリーケトル中央にある空洞は、火の通り道となり「熱」がケトル本体全域に伝わりやすくなっています。
一般的なケトルは、火が当たっている底の部分の一箇所のみなので熱の伝導が劣ってしまいます。

お湯が沸く仕組みとしては、温められていない水と徐々に温められた水が移動する(=対流)一連の流れが何度も繰り返されてお湯に変わっていきます。
この「対流」の幅も、ケリーケトルは短いのに対して、一般的なケトルは底から水が入っている場所までの距離があり、対流の幅が長くなってしまいます。

「熱伝導」が広範囲で「対流」の幅が狭いことで、ケリーケトルはたった数分でお湯を沸かすことができるのです。

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どのように水を入れるのか?

ケトルなので、単純に上部にある中央の穴に水を入れるだけでは?と思われがちですが、前述した通りこの穴は空洞になっていて、水を入れることができません。

緑色のキャップを外すと、二重構造になっている本体に水を入れることができます。
真ん中にある空洞は水を入れるための穴ではなく、火の通り道となります。

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どのように火をおこすのか?

ファイヤーベースには、フィールドに落ちている小枝や松ぼっくりを詰めて火をつけるだけです。
石油由来の燃料やガスは不要なので、簡単かつエコな燃料でお湯を沸かせます。

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お湯を沸かす以外にも使えるのか?

商品名に「ケトル」と入っているので、お湯を沸かすための道具というイメージが強いと思いますが、アクセサリーのクックセットを使えば簡単な調理器具にも活躍します。ケリーケトルで1台2役として使えます。

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