ウールパワーこだわりのディティール

ウールパワーは「あたたかさ」を大事に製品を提供し続けています。
「あたたかさ」をより持続させるためには、耐摩耗性・耐久性のあるものでなければなりません。
また、細かなこだわりのギミックで「あたたかさ」を追求しています。ウールパワーの主要アイテムでこだわりのディティールをご紹介いたします。

耐久性を高める工夫

ウールパワーは、持続可能な社会を目指すことを理念として持ち、製品を必要以上にできるだけ長く使えるよう耐久性に工夫が施されています。

製品は、袖・胴体・靴下それぞれ「丸編み(※)」が採用されています。
丸編みは縦方向の縫い目がなく、縫う部分が最小限になるので、縫製した繋ぎ目などからほつれが出にくいです。
また丸編みを採用するメリットとして、縫い目が少ない分、肌に触れる部分がフラットでフィット性が高まり、肌への摩擦ストレスが最小限に抑えられます。

(※)丸編み:円筒状の機械をぐるぐると回転しながら編んでいく方法。
ウールパワーのライトシリーズは平編みを採用しています。

丸編みの機械

その他にも、製品の製造過程にも品質チェックが何度も行われています。段階に分けて品質チェックをするので、万が一ミスがあった際には早期に発見することができます。

ウールパワーの製品は1人の縫製担当者が最初のステッチから最後のステッチまで責任をもって製造していき、最後には縫製担当者のネームタグを縫い付けます。

これにより、担当者は1つのアイテムができるまで全体を見ることができ、かつ品質にプライドを持った製品が完成していきます。

ウールパワーの製品が今でも安価な工場に依存せずに、スウェーデンの自社工場内で製造されている理由は、高品質なものを提供し続けるウールパワーのこだわりの現れです。

ネームタグを縫う

こだわりのディティール

ウールパワーのメインアイテムでもある「フルジップジャケット」。

見た目は一般的な前開きジャケットと大きな変わりはないのですが、「あたたかさ」を追求したディティールになっています。
そのフルジップジャケット400の画像を見ながら紹介をしていきます。

・襟元が高い

襟元が高いことで首全体を覆ってくれます。
首の付近には、副交感神経(※)や太い動脈が通っていてここを温めることで効率よく体全体をあたためてくれる働きがあります。
襟元が高い=マフラーで首元を温めること。と似た役割となっています。

(※)自律神経のうち副交感神経には血流を促すといった作用があると言われています。

 

・背中側が長い

ジャケットの前後の長さが異なり、背中側が長く作られています。
これは見た目のデザインで設計されているわけではなく、かがんだ時や自転車に乗った時に背中が出ないように工夫されています。
細かなギミックですが、かゆいところに手が届く配慮がされています。

 

・サムホールがついている

袖口は手の甲までカバーできる長さに作られていて、親指を入れられる穴=サムホールがついてるのが特徴です。
袖のずり上がり防止と手首をあたためることができます。手首も、動脈がたくさん通っているので温めることで効率よく体全体を温めてくれる働きがあります。

独自開発の生地「ウルフロッテ・オリジナル」

ウールパワーは、スウェーデン軍との協働により過酷な気象条件の中で徹底的な研究開発を行い「ウルフロッテ・オリジナル」という独自の生地を開発しました。
以来、警察や消防、林業、建設業、屋外での活動が多い職業の人々をはじめ、登山やキャンプ等のアウトドアを楽しむ人々に絶大な支持を得て、ライフスタイル着としても定着しました。

その「ウルフロッテ・オリジナル」の最大の特徴は、肌に向かって空気層を作り出すテリー編み(※)になっていることです。
糸がループ状に連なっており、その密度や連なり方はウールパワーならでは。これによって多くの空気を閉じ込めることができるので、体温を保ちやすくなるのです。
更にこの密に連なったテリー編みによって、吸湿性があがります。
この吸湿性があがることで、湿気、汗や雨などの内外の水分を吸湿し発散してくれるので水分による体の冷えから守ってくれる働きもります。

ウールパワーのアイテムは「80%は空気でできている」と言えるほどで、
この空気(層)を作り出せることが、熱を逃がしにくい構造の重要なポイントとなります。
このウルフロッテ・オリジナルが採用されているアイテムは、アイテム名の横に書かれてる数字が”200″以上のものになります。
数値が400以上のものは主に寒い環境で使われるアイテムなので、熱を逃さないこと=あたたかさを保つ。ことに繋がります。

(※)テリー編みは、パイル状の編み方で、一般的にタオル地と言われます。